下記タイトルより各インタビュー内容をご確認頂けます。
プロフィール
【氏 名】山内 成人
【年齢】1972年生まれ
【出身地】鹿児島県
【所属】経営
【職種】代表取締役
独立に必要な知識・技術を求めて。
九州にある建築の専門学校を卒業後、設計事務所に就職。不動産屋、工務店でも働き、大工にも挑戦しました。独立は30歳のとき。法人化は33歳のときでした。父親が土木業で学生の時から手伝ったりしていて、親父はいわゆる石工で今風に言えば「護岸工」。石を削って1個1個合わせていく護岸工の職人でした。20~30人束ねる人で鹿児島、宮崎、島根の水害では職人を引き連れて行くような人。そんな土木会社をしていた父親みたいに私はなりたかったんです。だから、独立に必要な知識や技術を学ぶために色んな会社を経験しました。
チラシがゴミ箱に大量に捨ててある。
当時大人気の、匠が活躍するテレビ番組の影響もあり、私もリノベーションから始めました。ビフォアアフターでお客様に喜んでもらいたかったからです。資本金100万円ではじめた会社でしたが、創業当初は信用がなく苦労しました。仕事をもらうため、サラリーマン時代のOBさんに声をかけたり、山口市のアーケード商店街で作業着姿でチラシ配りをしました。配り終わって井筒屋の方に行くと、私がいま配ったばかりのチラシがゴミ箱に捨てられていて悔しい思いに。その時は「オレはいったい何やってんだ」という気持ちになりましたね。
「本当に潰れませんか?」
ビジネスはお客様からいかに紹介がもらえるかが大事ですよね。一生の買い物となる住宅では尚更です。当時は知名度がなく「成匠です」と言っても「まるしょうさんですか?」と言われたり、「会社はどこにあるんですか?」「資本金の桁が違うんじゃないですか?」とか色んな事を言われました。「大丈夫ですか?潰れませんか?」とかね。
実際、創業時は山口市大内の自宅の車庫を改装して小さい事務所を作り、パソコンが置けて打ち合わせができる程度の小さな事務所でしたが、社員が徐々に増えてきたので山口市小鯖にテナントを借り、事務所を移転しました。その次は山口市平川のフジグラン山口に事務所を借り、最終的に山口市大内の現住所に移ってきました。
成匠のモットー 「ファンあってこそ」 の原点。
チラシ配りの中でいい言葉に出会いました。商店街で話を聞くと「私はこの商店街で買い物をしたい」という人がいたので「スーパーや安いお店が他にもあるのにどうしてですか?」と聞いたら「この商店街が無くなったらいけないから」って。「だから私はここでお金を落とすのよ」と言われたときに衝撃が走り、私の会社も地域の人に愛される存在になりたいと思いました。世の中にはそんな風に思ってくれるファンがいるんだということに商店街で気付かされたんです。成匠のモットーである「ファンあってこそ」は、実は商店街のビラ配りの経験から生まれたものです。
「バリ風モダン」 が大ブレイク!
防府市でのリノベーション案件を手掛けた際、お客様がバリの家具が好きな方で「バリ風モダン」のコンセプトで、築100年の古民家を家具から何からすべてバリ風リゾートに統一してリノベーションしました。お渡し前のオープンハウスには、なんと1日90組もの人が見学に来られたんです。これは「成匠」の最高記録で未だに破られていません。リノベーションという言葉がまだまだ世の中に浸透していない時代でしたが、リノベーションというのはこういうことが出来るんだ、こんな風に生まれ変わるんだとようやく認識してもらえたと感じた出来事でした。また、山口市名田島でもお客様の紹介で古民家をリノベーションする機会に恵まれ、これがまた大反響。その繰り返しで新築のお客様も増えてきたという感じでしょうか。
コロナ危機の苦労。
コロナ危機では世界的なウッドショックでモノが入らない状況になり、私たちは住宅の引き渡しをしないとお金が頂けない商売なので大変でした。中国のトイレ工場で生産に支障が出たから仕入れられないと連絡が来るわけですよ。コロナ禍でもお客様の購買意欲は高かったのにモノが入らないから工事が出来ません。照明器具が手に入らなかった場合、違うものをつけて引き渡し後に取り替えに行ったり、ガス給湯器が手に入らない場合も、仮で設置した状態で引き渡しをして、後で交換したケースもありました。お客さんとの打ち合わせも難しくなってリモートを導入したりしました。
職人100人体制の実現。
一貫してブレずに掲げている目標が「職人100人体制」の実現です。スタッフ全員が技術者の会社。職人、大工を自社で抱えるだけでなく、様々な部分を「内製化」することが目標です。すべての工程を自社で全部やる会社を目指しています。そうなると必要になるのが「営業の標準化」「技術の標準化」で、それが最終的に「品質の標準化」に絶対につながると思いますし、お客様にも喜んで頂けると思っています。ビジネスで一番大事なのは機動力だと私は考えていて、例えば、工期が決まっているのに職人がいないのが一番苦しい。だから、これからは職人を育てることができる会社が勝つと思います。職人を育てて全て内製化する。自社で自己完結できる会社を作りたいですね。
規格品と注文住宅の違い。
ハウスメーカーも、ビッグビルダーも、標準化していくのは簡単ではありません。一方、私たち注文住宅の職人の仕事は「積み上げ」や「拾い上げ」で、お客様のこだわりをオーダーメイドですべて拾い上げます。ハウスメーカーは品質の安定に強みがありますが、そもそも大量生産しないと品質の安定は実現できません。大量生産はいわゆる規格品の生産です。私たち注文住宅のお客様は「こだわり」のあるお客様。お客様それぞれの細かい「こだわり」に対応していかなければなりません。それには技術が必要だし、知識も必要になります。規格品とは違い、お客様の細かいニーズ・欲求や願いを「拾い上げ」ていくことが私たち「成匠」ならではの仕事だと思っています。
お客様それぞれの「こだわり」を積み上げていく仕事。
私たちの仕事はお客様の願いを叶える仕事。願いを「叶える」にはそれを拾い上げ、積み上げていくしかありません。規格品の大量生産でナショナルブランドは世間に受け入れられていますが、本当はお客様それぞれに「こだわり」があるはずです。たとえば、人によって田舎に住みたい、便利な都会がいいなどそれぞれ好みがあるので、土地や立地が変わってくれば本当はその上に建つ住宅も同じではいけないのではないでしょうか? そんな風にその人それぞれの多種多様な「こだわり」を1つ1つ積み上げていくのが私たちの仕事です。
多能工職人が活躍する会社。
目指すは職人集団のような会社。社員1人1人が専門的な分野の知識だけでなく「多能工」職人として活躍できる会社です。100%自社施工が実現できるよう新築工事のすべての工種を自社で賄えるだけの人材と技術を提供できる、他社には真似のできない会社。同業種からも仕事の依頼が来るような会社を目指したいと考えています。
「問題解決」 が私たちの仕事。
仕事で一番大切なのは「問題解決」すること。社員にも常々言っていますが、お客様の理想や不満、それらを解決していくのが私たちの仕事だよと。当然、私たちに求められるものも多くなりますが、職人100人体制、内製化100%を必ず実現していきたい。大工さんが現場監督をやればいいし、お客様との打ち合わせも大工がすればいいんですよ。目指すは多能工化、1人で何でも出来ることが理想ですね。
お客様に「幸せ」を提供する会社。
「成匠」はお客様に「幸せ」を提供する会社です。地元の「工務店」としてお客様の家族のように親身で身近な存在でありたい。高い技術を持った職人集団として、建築という「モノづくり」を通じてお客様のライフスタイルや価値観にあった高品質の住宅を適正価格で提供し、地域で求められ続ける存在の会社でありたいと考えています。私たちが誇れるものは「工務力」。「工務力」とは家づくりにおいて、営業から設計・施工すべての工程に責任を持ち、施工・監理を通じてお客様の期待を上回る「モノ」をつくる力のこと。責任ある丁寧なモノづくりでお客様満足度120%を実現していきます。
こだわりは人それぞれ無限大。
収納1つでも「こだわる」人は徹底的にこだわります。お客様の夢・願望が体現した「こだわり」に対して「これしか出来ません」では商売になりません。例えば、あのホームセンターに置いてあるカウンターが欲しい、このキッチンが欲しいといったご要望にも対応しますし、お客様と一緒にIKEAに行ったり、都合がつかなければ代わりに行ってきたりもするんですよ。そういった細かな対応はハウスメーカーでは絶対できないことですよね。
「先回り提案」 が大きな違いに。
家は一生もの。ほとんどの人にとって家作りは一度きりしか経験しないと思うんです。だからこそお客様も色んなことを考えて調べたりするので、お客様が不安に感じていることを私たちが先回り提案をして思いもよらない手法で解決できれば他社との大きな違いが出ます。注文住宅である私たちは「これが標準仕様です」という話から始まりません。先回り提案は、標準的な商品に肉付けしていくスタイルではなく、1から提案するスタイルなので問題解決力が本当に大切です。それには知識や技術が必要になりますが心配しないでください。経験やスキルは失敗しながら、叱られながら自然と身に付いてくるものです。
意思疎通不足が引き起こす恐怖。
工程が一貫していないと、お客様の大切な想いがきちんと伝わりません。打ち合わせや契約時の意思疎通など担当者が別の人間に変わると、どうしても情報伝達に齟齬が生じやすくなります。また、外部の人間が入ると理解力不足と提案力不足、確認不足も問題になるでしょう。家づくりでは意思疎通の部分を曖昧にすると絶対に上手くいきません。
職人のレベルを揃えたい。
工事中、成匠の工事現場で特に職人に気を付けてもらっているのは、作業場の整理整頓がしっかり出来ているか。作業場が汚れていたり散らかっていると、どこで傷をつけるか分かりません。職人のレベルが一定水準を保てるかどうかは大問題で「家づくり」には色んな職種が関わるので「要」が必要です。その要となるのが大工だから誰かが土足で家に上がったりすると大工は怒鳴り散らします。俺の現場で何してくれるんだと。そう考えると他所からやって来た大工さんで本当にいいのかという話なんです。もちろん会社からも指導はしますが、他所から応援に来る人もいるので標準化が難しい部分があるので内製化していくべきだと考えるようになりました。
マイナスの打ち合わせ。
ハウスメーカーの家づくりは工程がシステマチックだったり、どこか画一的な部分が否めません。お客様はその狭い選択肢の中で予算的にここは削る、これは諦めるといった「マイナスの打ち合わせ」が多くなるという話をよく聞きます。
プラスの打ち合わせ。
一方、「成匠」の家づくりは「できるからはじまる家づくり」をモットーに、お客様の要望をなるべく叶える打ち合わせ。「こんな家にしたい」「あれもこれも取り入れたい」というプラスのお打ち合わせが多く、念願のマイホームへの夢が大きく広がります。SNSで見つけた写真を持って来て「こんな家にしたい」と夢を膨らませるお客様のご要望を叶える打ち合わせです。
自社の大工による施工は、お客様とのスムーズな意思疎通はもちろん、社内の関連部署との連携もスピーディーに行うことが可能で、お客様の声に耳を傾け、現場に反映させる対応力・スピード感は、成匠だからこそ可能なことだと自負しています。アフターメンテナンスにも力を入れており、お客様の購入後の不安にもすぐに対応できる体制を構築しています。
微増が見込まれるリフォーム・リノベーション分野。
ウッドショックや新型コロナ感染症など、業界を揺るがす厳しい状況の中で、業界の在り方も大きく変わってきています。新築住宅の着工数は減少し、お客様のニーズも変化して従来のやり方では利益を残すことは難しいと言われています。しかし、私たちは地元工務店としてこれまでの実績と経験を活かし、多様性を受け入れられる体制、小回りの利く機動力を武器に、これらの大きな変化にも臨機応変に対処していきます。市場拡大が見込まれるリフォーム・リノベーション分野は「成匠」が得意とする部分でもあり、口コミで「成匠」の良さが広まり、今では待っていてもお客様がご相談に来られる有難い状況が続いています。
私たちが支持される理由。
大手ハウスメーカーやパワービルダーの台頭が見られる昨今でも、「成匠」のような地元の工務店が支持される大きな理由は、大組織では難しいと思われる部分へのお客様の期待。それは小組織(工務店)だからこそ可能な「きめ細やかな対応」への期待です。「職人とお客様の距離が近いからできること」「自社設計・自社施工だからできること」「ローカルだからできること」。私たち「成匠」が持つこれらの強みを活かし、「成匠」はこれからも必要とされ続ける会社でありたいと考えます。
「成匠さんにお願いして良かった」。
こう言って頂けると自分たちの仕事に自信が持てます。お客様アンケートには、「成匠さんにお願いしてよかった」「あの時、成匠さんを選んだ自分たちは間違ってなかった」等の嬉しい声がたくさん溢れています。
また、創業時からよく頂くお声の中に「打ち合わせ中にこどもの面倒を見てくれて助かった」「こども達と遊んでくれて嬉しかった」なども。些細なことですがお客様にとっては「細やかな気配り」が喜ばれているように感じます。打ち合わせ時に、お客様のお子さんの面倒を見る習慣も、社内の役割分担から生まれたものではなく、「お客様満足度120%を実現する」という企業理念のもと、自発的に社員が動いた結果です。
圧倒的な家づくりの経験値。
お客様が喜んでくれるのは「成匠」の家づくりの経験値。「家づくり」は絶対にワクワクから始まらなければなりません。でも、家づくりって経験がないと分からないじゃないですか。どれだけ奥さんと話して、どこに何を見に行こうが結局のところ分からないんですよ。ただ、家を建てた後にこうすれば良かった、ああすれば良かったと後悔することが絶対あるんです。
だから「成匠」では「手直ししましょう」と言っています。お客様が「失敗した」気持ちのまま人生を過ごすより、すぐに手直しして幸せな人生を歩んでもらった方が絶対にいいわけです。「成匠」はそんな対応を続けてきたからこそ、お客様が次のお客様を呼んで来てくれます。
住宅は個々人の様々なライフスタイルへの「こだわり」を1つ1つ積み上げていく難しさがあります。今はインスタで見つけた好みの画像を見せられて、こんな風にしたいと言われたりしますから、その上をいく提案をしなければなりません。お客様のこだわりたいことに対して「出来ません」、「ウチには無いです」って言い方してたら誰が相手をするでしょうか。
「成匠」のお客様。
新築では20代から40代ごろまでのファミリー層(ご夫婦+お子様)のお客様。リフォーム・リノベーションでは若い世代の方が親御さんや祖父母から譲り受けた古家を自分たちらしいお家へと生まれ変わらせたいという要望や、50代以上の方がリタイア後を見据えて自分たちの暮らしを愉しむためのリノベーションを希望されることがが多いです。最近多いのは建て替えやリノベーションでのご相談ですね。
気軽に相談できるメンター制度。
新人指導については各部署により異なりますが、まずは大きく建築のことを知ってもらいます。
●「施工管理」部門
…まず現場に行き、新築の工程を一通り理解します。リフォームやリノベーション、店舗の改装など様々な工程を実際に現場から学んでもらいます。それから現場に入る業者さんとのやりとりを学びます。現場の清掃の仕方。発注書・工程表の作成業務なども覚えてもらいます。
●「設計」部門
…お客様との打ち合わせの補助から始め、先輩社員と一緒に打ち合わせに入り、議事録の作成、簡単な図面修正などから製図を行っていき、現場に足を運んで、図面と現場の照合を行い、図面が現場でどのように反映されているかを学びます。徐々にCADなど製図ソフトを使って作図の練習を行っていきます。
■メンター制度
…新人さんの指導にはメンター制度(上司とは別に、年齢や社歴が近い先輩社員が相談しやすい兄・姉のような関係性を作り、新入社員をサポートする制度)を採用しているので、分からないことや不安なことは気軽に相談できます。また、総務を中心に新人さんへの声掛け・気配りは常に行なっています。
「3K」 は昔のイメージ?
建築業界は「3K」職場という誤解が根強く、「常に現場に出ている」イメージが「仕事がきつい」と誤解されがち。たとえば「施工管理」職ではデスクワークが多いのが実情で、「成匠」でも工事担当は半日ほど現場に出て、残りの半日はデスクワークという日がほとんど。最近では建築用ソフトの導入により生産性も向上し、いまでは現場の状況は業者さんからの写真で確認でき、現場への指示もソフト内で行えるので昔のように現場にへばりついていることは無くなってきました。
打ち合わせの際のLINE交換は当たり前で、記録も残るし便利です。職人同士のやり取りも大きく進化し、タブレットに施工管理アプリを入れ、その中でやり取りしていきます。図面も送るし、打ち合わせのために会社に来ることも今はほとんどありません。このようにICT技術の活用により建築業界の労働環境は大きく改善されており、「3K」職場という従来のイメージとは変わってきていることを知って欲しいなと思います。
建設業界の「新3K」 を実現する。
私たち「成匠」は、建設業界の「新3K(給与・休暇・希望)」を実現するため、給与・賞与など条件の見直しや休日をもっと増やすことに積極的に取り組んでいます。実際に2024年度には新しい昇給・賞与の制度作りをスタートします。社員一人一人が「やり甲斐」や誇りをもって仕事が出来るように働きやすい環境づくりに日々取り組んでいます。
稼げる大工を作りたい。
建築業界には大工単価の下落という大きな問題があり、ローコスト住宅をはじめとする価格破壊により住宅単価は下がる一方となりました。オペレーションは簡素化され、工期も短くなり、部材は工場ですべてカットされて現場に納品されてくるので建築のことに詳しくなくても家がなんとなく建ってしまいます。これによって大工単価は下落し、職人の給料が下がったので、昔のように弟子を育てられなくなりました。
「ちびっこ上棟式」 で大工を身近に。
一昔前なら大工になるのは自由の象徴で、自分の好きなように働いて、何にも囚われないという生き方。周りが何と言おうが腕さえあれば食べていける世界でした。しかし時代は変わり、いまの若い子たちがこの職業に携わるまでのハードルが高すぎるのではないかと私は感じていて、それを払拭するために「成匠」では「ちびっこ上棟式」を開催して大工という職業を身近に感じてもらう環境づくりを行なっています。ものづくりの良さはカタチになる楽しさ、腕があればどこまでも上にいける世界であることです。
建築業界を変える覚悟。
私たち「成匠」は業界を変えます。成匠に入ってもらえたら、稼げる大工になるのは勿論、リノベーションやリフォームにも対応できる、腕のある大工として誇りを持って働けます。私は大工さんに自分のお店を持って欲しいし、独立して活躍してほしいんですよ。自社にいてほしいとは思うけど、「成匠」と協力体制が取れれば独立後も安定して仕事が入ってくると思います。
目指すは何でもやる大工。
仕事は問題解決だから、お客様との打ち合わせも提案も、現場が分かる人が行なえば強いですよね。自分は職人だからこれはやらないというのではなく、何でもやる大工を目指せばいいんです。私はそれを実現する学校を作りたいんですよ。たとえば、住宅ローンのことが分かるような大工さんが居てもいいんじゃないでしょうか。工務店の社長レベルの大工さんがたくさん居れば、業界も変わってくると思います。着るものも作業着じゃなくてお洒落なデニムでもいいんですよ。お客様の問題解決が出来れば何だっていいわけです。私は異業種からでも大工になれると思うし、目指してほしいと思いますね。
異業種からの転職で活躍している先輩がたくさん。
実際、成匠にはユニクロのカスタマーセンターで働いていた社員がいますが、彼はいま営業課長をしていますし、元銀行マンの営業部長もいます。経理には元遊戯メーカーと布団屋がいますし、異業種から転職して活躍している社員がたくさんいるんです。 私が職人にも設計にも強く言えるのは、どちらもやったことがあるからです。私にどれか一つでも出来ないものがあったら彼らも言うこと聞かないんじゃないかと思います。だからこそ私は、開業前にいろんな会社でたくさん経験を積みました。社員にもそれを勧めていて、成匠に大工で入ってきた者も1級施工管理技士を取りました。
職人100人体制の実現。
いまは大学に建築学科がない時代で、そもそも建築にかかわる環境がありません。親が大工で休みの日は手伝いに行ってる、身近な人が業界にいる等の環境もどんどん少なくなってきました。だから、建築に少しでも興味がある人は「成匠」にどんどん集ってほしいです。実際、職人はどんどん減っているから、何でも出来る会社があれば強いですよね。大工だけじゃなく、電気も水道もぜんぶ自社でやる。そんな会社を作るのが私の夢なんです。だから今、29歳の息子は電気会社に修行に行かせていて、バリバリの技術者になって戻ってきたら電気会社を立ち上げる予定です。ちなみに息子は仕事をしながら電気工事士の資格を取得しています。そうしたこともあり社員にも何でもできる会社になろうぜといつも言っています。
自由度の高い注文住宅はこれまでのキャリアが活かせる。
これまで経験されたキャリアや技術はそのまま活かしていただけます。特に設計部門では自由度の高い注文住宅ということでキャリアを活かして、こだわりのプランニングをしていただけます。また建築という業界でも工事から設計、営業や希望の職種があればキャリアを活かして他分野でも活躍が可能です。社員の中には大工・基礎工事を行う職人も在籍しているため、職人を目指したい方も歓迎です。
忘年会は協力業者の方と毎年 合同で行うほかに、仕事納めの日に「納会」を行い社員のみで食事会を行っています。また不定期で代表と部署ごとに食事会を行うこともあります。
旅行積立を行い社員旅行2年に1度程度開催し、親睦ゴルフ大会やボウリング大会を行っていた時期もあります。
未経験の方、異業種からでも活躍できる仕事です。保険会社やアパレル、広告会社、金融機関など全く違う分野から転職してきて、「成匠」で活躍している社員が多くいます。年齢層は50歳前後が多く、65歳以上も多く活躍しています。男女比は8:2と男性が多い職場です。
求めているのは「ものづくり」に熱意をもって取り組める人。積極的に業務に取り組める人。常に問題意識をもって業務に取り組める人。トライ&エラーを恐れず実行できる人。実行力のある人。自分自身の成長を実現したい人。キャリアアップとスキルアップを同時に叶えたい人も大歓迎です。この仕事の醍醐味、ミリの世界を積み上げていく楽しさを伝えたいなと思います。
職種ごとの経験談や楽しいこと、 大変なことなど、先輩のインタビューを チェックしてみよう!