大工の専門学校在籍中に成匠で修行!

プロフィール

【氏 名】藤井 翔野
【年齢】1991年生まれ
【出身地】防府市
【所属】リフォーム課
【職種】リフォーム営業・管理

藤井 翔野

この仕事に興味を持ったキッカケは何でしたか?

机に座って仕事したくなかった。

 建築に興味を持ったのは、高校の建築科を専攻したのがキッカケ。私が通った高川学園の専攻コースには「建築」「情報」「電気」などの専門分野があり、その中から自分で進む道を選ぶのですが、私は「建築科」を専攻しました。その後、大工の専門学校に通うようになったのは、建築方面の仕事を考えた時に机について仕事したくなかったから。その後、大工の専門学校に通いながら、現場修行という形で「成匠」で大工仕事を教えてもらい、卒業後にそのまま入社しました。

この仕事をはじめる前に、どんな不安を感じていましたか?

実は根が優しい人が多い業界だった。

 世間的には、建設・住宅業界には怖い人が多いイメージじゃないでしょうか。色黒のいかついおじさんが工事現場で働いているみたいな。私もそう思っていました。でも、実際に入ってみて感じるのは、実は優しい人が多いこと。だから働きやすいです。建築業は体力的にキツイと思われがちですが、他の業界同様に技術の進歩によって昔に比べたら作業は格段と楽になっています。私が「成匠」に入社して大工として2年。専門学校時代に現場修行でお世話になっている期間を入れると5年ほど大工として経験を積みました。

「大工」 × 「リフォーム営業」。

 私が大工からリフォーム営業に変わったのは社長の鶴の一声。最初は「現場管理」だけでしたが、いまでは「現場の管理」+「リフォーム営業」をしています。自分で仕事を取ってきて、自分で現場を回して、打ち合わせまで行なっていて、お客様からは「見積もりも工事も同じ人が担当してくれるのは安心感がある」と好評です。

この仕事で1番嬉しい瞬間はどんなことですか?

上棟式は大工の腕の見せ所。

 大工の醍醐味はやっぱり「上棟」のとき。家の骨組みが出来上がる「上棟」が、一番迫力があり、工事が順調に進んでいるイメージも相まって1番の見せ所です。わずか1日2日で一気に屋根の高さまでいくスピードは圧巻です。リフォーム営業では契約が決まった瞬間。お客様に自分の提案が通り「お願いします」と言ってもらえた瞬間は嬉しいですね。また、工事が終わってお客様が喜んでいる笑顔を見ることができた時は、この仕事をやっていて良かったと思える瞬間でもあります。とくに、打ち合わせから契約まですごく時間がかかった案件が決まった時は、これまでの努力が報われた感じがして格別ですね。

わたしのキャリアパス

■ 基礎知識・技術習得

入社

リフォーム・リノベは高い技術が求められる仕事。

 リフォーム工事は、多くの現場を経験することが知識や技術の習得につながります。新築専門の家大工に比べ、リフォームやリノベーションを手掛ける大工は、歪みなどを直さなければならないため高い技術が求められる仕事です。 古いお風呂をユニットバスに変える工事の場合、一度解体してみないと中がどうなっているのか分かりません。解体してみてはじめて問題が見えてきます。以前に成匠が建てた家をリフォームするなら図面があるので分かりますが、他の工務店さんやハウスメーカーさんが建てた家をリフォームする場合、会社によってやり方が違うからこれが難しい。リフォームの場合、シロアリに食われていることもありますから。新築住宅は教えてもらったことが次に活かせますが、リフォームは毎回のように置かれた状況が違い、たとえ教えてもらっても、次もそのケースに当てはまることがほとんどありません。リフォームやリノベが経験と高い技術が求められる所以です。

一人の担当者がすべてのことを行う安心感。

 リフォームはお客様からの「問い合わせ」に始まり、「現場」に行って現地確認を行ないます。お見積書はその場では提出せず、会社に持ち帰って1~2週間後に提出。リフォームの場合は「相見積もり」を取られることも多く、他社に流れる場合もありますし、予想より高くてリフォーム自体やらないこともあります。「成匠」のリフォームの特徴は、「問い合わせ」に対応した営業スタッフがそのまま現場管理、施工管理まで行なうこと。「現場の管理をする人が見積もりに来てくれるのは安心感がある」とお客様から好評です。一般的に、営業と工事と設計はそれぞれ別の人が行くのでお客様が不安に感じることがあるようです。成匠はそれがないので安心なのでしょう。

■ 専門知識・技術を磨く

2年目

一人で工事を完結させること。

 工事の規模にもよるとは思いますが、お客様から契約をいただいて、工事を完工させて、お客様に喜んでいただければ一人前ではないかと思います。

■ 臨機応変な対応

5年目

臨機応変な対応がお客様の満足につながる。

 リフォーム工事はいま住んでいる家を快適にする事が目的のため、設備や間取りを悩まれる事が多く、より良い提案をするためにお客様が納得いくまで「打ち合わせ」を行います。私も経験を積んできたので、状況に応じた臨機応変な提案が出来るようになってきました。お客様の立場に立って選択肢を増やしてあげることも大切です。ご要望としてはこうだけど、こんな方法もありますよ等、工事代を安く抑えるための提案もすることがあります。

■ 会社の中核を担い若手の育成

10年目

自分が立てた目標達成が使命。

 一流の営業はノルマをクリアできるもの。自分が立てた目標に対して責任をもって達成できるかどうか。リフォームのお客様との接点は「問い合わせ」中心なので、いかに自分が積極的に取りに行って、担当として件数をこなすかが大事になります。
新人時代は大工だったので現場で「これはどうやればいいですか?」と聞いて教えてもらっていました。いまは昔の大工さんみたいに「見て覚えろ」という時代ではないですね。私は自分の経験も踏まえながら丁寧に教えてあげたいと思います。中にはパソコンが苦手な方もいらっしゃるので、見積もりソフトの使い方も教えますし、「現調」のときに気を付けるポイントも具体的に教えてあげたいなと思います。

仕事内容と1日の仕事の流れを教えてください。

リフォームの現地調査、
営業・打ち合わせ・工事管理、アフター工事。

1日の流れ

 出社後、朝8時に会社を出て、現場に向かいます。それから昼過ぎぐらいまで工事中の現場管理や「現場の確認」を行ないます。午後3時、4時に会社に戻ってきて「見積書」の作成を行ないます。それとは別に、新築の手直しやアフターフォローの工事などの業務もあります。

仕事風景

山内社長はどんな人ですか?

組織に怒る、個人には怒らない。

 当然、仕事において厳しい面もありますが、本当は心優しい人だと思います。朝礼で厳しいことを言われた後に、別件で印鑑をもらいに社長室に入っても単体としては怒られません。組織としては厳しいことを言われることもあるけれど、個人としては怒られません。根は優しい人なんだろうなっていう風に感じますね。

趣味やハマっていることがあれば教えてください。

趣味は多彩。

 ツーリング・バイクの修理、熱帯魚・爬虫類・植物の飼育、など趣味は広く浅くです。 バイクは去年ようやく免許を取り、常務からもらったバイクを自分で修理して走れるようになりました。もともとクルマを触ったりするのも好きなんですよ。昔、車をいじりすぎて爆音が出るようになってしまい、出社した際に怒られて出勤停止になったこともありました(笑)。

 熱帯魚や爬虫類、植物の飼育をはじめたのは最近です。爬虫類は単純にビジュアルが好きなんですよね。小さいトカゲを飼ってるんですけど、爬虫類は1週間に1度エサあげる程度なのでエサ代もたいしたことありません。昔から何かをいじったり、手間をかけたりするのが好きなんです。音楽も聞くし、映画も見るし、VTuberのゲーム実況動画も観たりします。

最後に、新しく入ってくる方に向けてメッセージをお願いします。

 建築業は大変なことが多いですが、やり甲斐があってお客様に喜んでいただける仕事だと思います。自分が担当したものがカタチとして残るので、「ものづくり」が好きな方はぜひ挑戦してほしいと思います。